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言い難いことは大切なことが多い



言い難いことや恥ずかしいことには特に
重要な設計ポイントが含まれているものです
 施主として設計に携わるにあたって「遠慮」は不要です。もちろん、言ったことが全て現実になる訳でもないのですが、施主としてしたいことや要望をきちんと伝えずにいては、設計士も代替案を出すこともできません。ですから、遠慮せずに自分の思っていることを素直に出すべきなのです。これも当然のことと言えばその通りのこと。しかし実際には「恥ずかしくて言いたいことが言えない」という方やシーンが多々あるものです。
 きちんと素直に思っていることを表現すること。家づくりにおいて非常に重要となる、その考え方や方法を順番に整理してみましょう。

 
 

「恥ずかしい」「言いにくい」は重要なことが多い

 1.設計士を家族の一員と思えるくらいに
 繰り返しになりますが、住宅設計を進めていく中で設計士に遠慮は無用です。家族の行動パターン等でいわゆる「一般的でない」「普通でない」と思うようなことがあったとしても恥ずかしがったり遠慮したりする必要はありません。突飛な言い方をすると設計士を家族の一員と考えてみてください。家族に遠慮をしますか?家にいる時間はとても自由で豊かな時間。その時間を一緒に過ごす家族の前ではほとんどのことに遠慮はしないはずです。
 現実的には少し難しい提案になりますが、許されるのであれば設計を任せることになる設計士としばらくの間現在の住まいでいっしょに生活をし、施主とその家族の最も身近なところで具体的な生活や習慣、家独自のしきたり等を共有することができれば、施主のことを本質的な理解を助けることに大きな手助けとできるのでは?と思えるくらい、施主とその家族の日常や生活を理解して貰うことは大切なことなのです。
 ただ現実的には生活を共にすることは難しいことからも、設計士を家族だと真剣に思えるくらいに実現したいことや夢を素直に話すことが出来れば、家の設計は益々充実し、その結果出来上がる住宅もきっと素晴らしく快適で住みやすいものになるのではないでしょうか。

 2.恥ずかしいことや言いにくいこともきちんと伝える
 施主のあなたは想いを伝えることが最大の設計作業となります。しかし、設計士はその想いを「現実」に置き換えるためにあなたの想いをある程度「強引に変更することで実現」し、結果的に一般論や現実的に実現可能な方法で要望をまとめようとするシーンが長い設計の打ち合わせの中であるかも知れません。
 例えば「屋上に露天風呂が欲しい」等の要望をあなたが出すとします。このような要望や願望は一般的に実現が難しく、替わりに「開放的なイメージの浴室」を設置する、というように要望が違う形として話が進んでしまうことが多々あるのです。しかし当然ですが「屋上の露天風呂」=「開放的な浴室」ではありません。このように想いの具体化の方法が「施主」と「設計士」で異なる場合も珍しいことではないのですが、設計を上手く進めるためには必ず「どうして露天風呂は作れないのか?」ということを説明して貰い、理解する、という工程を踏んでください。この例の場合に実現が難しい理由は様々ありますが、理由を数点挙げると「プライバシーの確保が難しい」「浴室を2部屋作るよりも居室やリビングを充実させた方が良い」「コストの問題」等の問題があるはずです。

素直な気持ちが良い住宅を創ります
 よくわからない状態で話が進んでいた、というようなことは通常の設計作業の中では起こりうる話ですが、気になったり引っかかったりしている点は後からでも良いので全部確認するようにしてください。せっかくの新居で住み始めてから、「本当はこうしたかった・・・」というような心残りがあれば、他の点でいかに素晴らしい住宅であっても楽しく過ごせない要因の一つとなってしまい、結果として「住宅取得本来の目的」が実現出来ないことになってしまうのです。
 この話は「結果として露天風呂が作れなかったことが残念」なことではなく「露天風呂が作れない理由が明確とならないまま設計が進んでしまった」という点が残念な点であり、重要なポイントであるということを勘違いしないでください。そもそも普通の住宅街で露天風呂を作るには相当の障害があり非常に難しいことでしょう。結果的に作れないことに違いはないのですが、「理由が明確となり納得できた上で作ることを諦めた」のか「納得がいかないままなんとなく我慢してしまったのか」という2つの結果の違いは非常に大きいのです。
【 今回のポイント! 】
  • 設計士を家族だと思えるくらい、ありのままの生活、描いている暮らしを伝えることで充実した設計になる
  • 遠慮は不要!納得できるまで議論して、良い理由、悪い理由を明確にした上で決定する
  • 本当の要望は恥ずかしさ、言いにくさが潜んでいることが多いが、それを確実に伝えることが良い住宅への近道となる