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生活イメージを具体化する



具体的な新居での生活・家事導線をじっくり
考えることが良い住宅にする秘訣
 新居には夢や要望も大切です。しかし、夢や希望を現実に置き換える作業は設計の中で確実にやってくるもので、それを決定するのは設計士ではなく施主である「あなた」自身なのです。その際、具体性に欠けていたら、どのような提案であっても正しいジャッジをすることは難しいでしょう。
 具体化することは、設計作業の中でも大変な労力を使う部分で、夢や要望を述べる作業に比べてつらいものでもあります。しかし、この作業こそ、快適な住宅を創り上げる上で避けては通れない、非常に大切なものだと知っておいてください。
 この「具体化する」工程。確かに面倒な作業となりますが、如何に大切な作業で真剣に取り組むべき価値のある工程であるのか?それをここでは知って頂きたいと思います。

 
 

具体的な生活を思い描いて

 1.家事の導線は大切なポイントの一つ
 家で過ごす上でかかせない「家事」。誰がどこに住もうとも、家事だけは基本的に毎日行う必要があり、家事が快適に行えることは、家での過ごし方が快適であると言い換えることも出来るほど重要なポイントです。そして、新居・住宅での家事を考える上で大切なことは「具体的であるか」どうかということ。
 例えば掃除を例に挙げてみます。掃除を考える上で、まず「道具」は何を使用するのか?普通に掃除機も使用するし、モップがけもしたいし、出来れば「自動掃除機」などの使用も視野に入れるのか?などです。すると今度は、コンセントの場所が重要になってきます。コンセントが適切な場所にあってこそ、掃除がしやすいとも言えるのですが、重要なのは使用する掃除機、もしくは一般的な掃除機のコンセントケーブルの長さです。(ここでは充電式等の掃除機は吸引力の不安定さから除外して考えた場合としてください)。掃除機を使用する上で、コンセントの差し替えは非常に面倒な事柄で、極力少ない回数を目指すことが掃除を快適に行う重要要素の一つです。
 では、コンセントはどこに配置するのか?それは通常の部屋やリビング等で考えた場合、部屋の中心に近いところです。中心から、部屋の端まで掃除機が届くようにしておけばほとんどの面積をコンセントの差し替えなしで行うことが出来るでしょう。


コンセントの配置場所の例

 上記例1ではコンセント3か所でのケーブル差し替えが必要な状況であるのに対し、例2は分かり易さ重視のために一か所の配置で掃除機への電力供給が可能な例。しかし、実際にはこのようにうまい具合に配置場所が決められるとは限りません。そこには実際の部屋の形状やその他の制約が存在するからです。しかし、重要なことは「コンセントの差し替えを少なくするための配置を目指す」ことであり、要件としてこのような生活導線を考慮した考え方をもっておくことで、確実に快適な住宅への足掛かりとなっていることを認識して頂ければと思います。
 2.余暇・団らんの時間を過ごす部屋を考える
 新居での楽しみや趣味を実現するための余暇や団らんの時間。施主それぞれに思い描く時間があることでしょう。読書に集中できる部屋が欲しかったり、映画鑑賞のためのシアタールームが欲しかったり様々です。しかし、ここでも「具体的」が必要かつ重要な要素となってきます。と言うのも、「楽しい空間、部屋」=「快適な間取り」とは言い難いことが多くのシーンで存在するからです。
 簡単に言えば、余暇や趣味を楽しむためにはそれなりの「スペース」が必要であり、限られた中の大切なスペースを割いてまでどの程度準備する必要があるのかどうかをよく考える必要があるということです。つまり「本気度」です。これも例を出して考えてみましょう。例えば、映画鑑賞のための部屋「シアタールーム」を作るとした場合です。

< シアタールームを造るにあたって考えること >

  • 1.部屋の大きさはどの程度必要なのか
  • 2.スクリーンはどの程度の大きさなのか?
  • 3.音響設備は予め装備する、もしくは壁に埋め込んでおくのか?
  • 4.DVDを保管するラックの大きさはどの程度なのか?
  • 5.最大何人で見る想定なのか?
  • 6.防音設備、壁はどうするのか?

 等々、具体的にすべき点は山ほどあります。逆にこれらの要件を決定出来ない限り、この要望は「実現すべきでない」とも言えるのです。もし具体的に考えずに不完全なシアタールームが完成した場合、最悪のケースでは利用に耐えられない可能性があるでしょう。そのような場合、費用をかけ、スペースを割き実現したこと自体がほとんど無駄となり兼ねないのです。
 これらの部屋や間取りの要件は、他の部屋でも具体的に決定していくことに変わりはありませんが、わざわざここで挙げさせて頂いたのは「普通の部屋でない」からというのが理由です。通常、「普通の部屋」いわゆる寝室や子ども部屋などはやりたいことや実現したいことなどが一般的であり、設計士の持つノウハウもあるため上手に整理できなくても設計士がある程度導いてくれるはずです。しかし、設計士の専門外となる部屋については期待する支援が受けられない可能性も高く、きちんとした部屋とする場合にはそれなりのリスクが伴うからなのです。
 又、特に特殊な要望がないリビングの場合でも、どのように過ごすのか?は具体的に考えておくことは必要です。漠然と「広さ」の要件を出して終わり・・・というのはよくある話ですが、そこで何をするのか?時間の経過とともに過ごし方を具体的に落とし込んだ場合、必要な収納はどの程度か?どういうものを置きたいのか?誰と過ごすのか?パーティなど友達を呼びたいのか?等々、これも非常に重要なことで予め考えておくことで、より楽しい空間とすることが出来るでしょう。