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< コスト思考のためのポイント >
設計におけるコスト低減の考え方
1.コストダウン = 性能ダウン では意味がない
様々な角度から、コストを抑えるための工夫を
することができます
住宅を建てる際によく聞く話ですが、コストを下げるために性能そのものをダウンしてしまうような選択を行うことがあります。コストダウンを行うにあたり、設備や装備を見直すこと自体は王道でありこの場合「本来やりたいことを実現できる状態で、過剰な設備や装備部分を削る」という手法で行うはずです。しかし、ときに「やりたいことを実現できず、我慢を強いる」ことでコストダウンを行う、という状況が生まれることがあります。
「コストダウン」そのものを目的としてしまう場合にありがちな話ですが、どこまでが必要機能・必要装備であるのか、コストダウンの際には冷静に見直すことで上手なコストダウンが図れることでしょう。
2.単純化・縮小化にはコストダウン要素が凝縮している
前述の「コストダウン=性能ダウン」では意味がない、にもつながる内容ですが、性能を落とさずにコストダウンを図る最も手っ取り早い方法は、装備や設備を含めた建築の「規模を小さく」することです。というのも、建築工事の材料費や施工費は建築の規模に正比例するので、規模を縮小することはあらゆる面でコストダウンにつながります。ただし単純に規模を縮小した場合には、設計においても、生活においても様々な工夫が必要となります。どの程度の規模縮小が現実的かを意識して、ここでも「コストダウンを主目的としない」考え方で取り組むべきだと思います。
ちなみに住宅金融支援機構等の融資を受ける・予定している場合、面積の下限に制約が存在する場合もあります。規模縮小を考える際には、縮小することでのメリット(主に金額面)、デメリット(主に過ごしやすさ)の整理とともに、ローンや他の影響がないかも設計士に確認するようにしてください。