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< コスト思考のためのポイント >
コストを押さえる考え方
5.諦めるポイント、実現するポイントを明確にする
なんでもかんでも思いつきで要望を出せば、予算は雪だるま式に増えていくことでしょう。大切なことは「コスト」と「要件・要望」のバランスです。では、バランスを取るために何をすれば良いのでしょうか?答えは簡単です。それは、要望に「優先順位」を付けることです。ただ、優先順位をつける前に注意点があります。それは必須事項は省いて考える必要があるということです。その中でいくらコストが高いからと言って「必須事項・要件」を省くことはできないのです。対象は「~したいな」「~がほしいな」というものについてをターゲットに、優先順位付けをしてみてください。
又、優先順位という作業そのものをもう少し細かく見ていくと、「コスト」を見ながら「要望」の必要度合いを検討するという作業に他なりません。しかし具体的なコストが出てくるためにはもう少し後ろの工程でなければ難しい要件もあるでしょう。ですからすべての要件について具体的コストを見ながら優先順位付けを行うことは難しいこともありますが、具体的コストが分からない要件についても設計士と相談の上、「ある程度の予測コスト」の範疇で優先順位をつけていくことが必要となるでしょう。「優先順位」がつけば、この後の「コスト削減」の検討がグッと楽になることでしょう。
6.コストダウンのみを目的としないこと
コストダウン自体を目的にしないで慎重に
取り組みましょう
住宅のコストを抑えるために工夫を凝らし、考え、検討するのは非常に大切なことです。コストを意識することで、住宅設計の一つ一つを客観的に見つめなおすことが出来るため、よりよい住宅とする上でも副次効果として大変有効です。しかし、コストを意識する上で陥りがちなことは、いつの間にか「コスト削減を優先」してしまう思考になってしまうことです。
コストダウンのための思考は大切ですが、必要なモノや設備を削ってしまわないよう、都度意識して検討を進めることが重要でしょう。
7.コストをかけても、利便性があがるものは我慢しない
利便性の上がるものは、便利であればあるほどコストも高くなるのが一般的です。コスト意識を持って思い切って削減したりするのも重要ですが、便利なモノは「利用頻度」について考えることも大切です。利用頻度が高いモノであれば、多少コストが高くなっても積極的な導入を行った方が後々後悔したりし難いのは確かです。後からきっと「あって良かったね」と言うような想像がつくモノは、購入・設置を検討しても良いでしょう。
又、多少話は逸れますが、導入することでランニングコストが下がり、最終的なトータルコストが抑えられるモノについても積極的に導入を検討しましょう。最近であれば、流行の太陽光発電などがその例です。ランニングコストが下がり、トータルでのコストを削減することができる設備は、後々の生活で非常に有りがたさを味わう可能性が高いことと、最初から導入のための設計としておくことで「後から追加の補強が必要となる」と言った無駄な支出を抑えることにも繋がります。必要かつ、初期コスト以上の効果が見込めるものは積極的に導入を検討することをお勧めします。