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建築費用・コストを抑えるためのポイント


 ここではいよいよ具体的なコストを抑えるポイントについて見ていきます。コスト削減を考える際に陥りがちな単なる「コスト削減思考」を排除し、設計の一つ一つの要望事項を客観的に確認しながら「賢いコスト思考」で臨んでいきましょう。
 
 

住宅建築コスト・費用を抑える具体的な方法


 1.収納を充実させて、スペースを有効に使う

収納を充実させることで部屋が片付き、広く
スペースを使うことができます
 収納は増えるほど、居住スペースを圧迫する、というのは物理的に言えば当然のことです。しかし、収納がまったくない家を想像してみてください。果たしてそれが住みやすい家と言えるでしょうか?確かに、収納が全くなくても「モノ」がなければ本当に広く部屋のスペースを使えることでしょう。
 しかし、現実は違います。家は一生の買い物と言いますが、新築から居住し始めて少なく見積もっても20年間。日々増え続ける「モノ」の量は相当の量になるのです。又、引っ越しを想像すれば現在所有している「モノ」の量も軽く見ることは難しいのではないでしょうか?そして、モノが片付けされずに部屋に散乱していたら・・・。そこで大切なのは?と考えるとやっぱり収納なのです。

 では、新居での収納をどのように考えれば良いのでしょうか?新居での収納の考え方は難しくありません。「① 生活の導線に合わせて収納を適切に配置」、「② 適切な収納量を確保する」、この2点を考慮することで「スッキリ片付いた部屋」が実現できるのです。順番に一つずつ見ていきましょう。
①生活の導線に合わせて収納を適切に配置
 収納は適切な場所にあることが非常に重要です。では適切な場所?とはどのようなことでしょうか。答えは単純で、モノを出して使う場所に収納を配置すれば良いのです。例えばキッチンの収納はキッチンの「使いやすい場所」にあるのが使いやすいですし、脱衣場ではすぐにタオルと下着を取り出せる場所に収納があるのが理想です。単純な話ですが、本当に使いやすい収納を考えるために、実際には「細かく生活の導線をシミュレーション」して決める必要があり、かなり手間と今期が必要な作業です。
 シミュレーションする際には「大体」ではなく、できる限り具体的に、「朝起きてから夜眠るまで」を「人毎」に「曜日毎」に「季節毎」に「どういう生活を行い」その時に「モノ」が必要となる場所はどこなのか?を考えると実際の生活でとても便利に過ごすことが出来るでしょう。
 又、収納が適切な場所にある。ということは、すぐに片付けやすいということとも同じ意味であるため、スッキリとした生活を送る上でも収納は適切な場所に配置するよう設計の段階でなるべく具体的に決めておく必要があるでしょう。
②適切な収納量を確保する
 収納を配置する適切な場所について考えるのと同時に考える必要がある重要なことが、適切な収納量です。しかし、適切な収納量を具体的に考えることは難しいため、一般的にはある程度「余裕を持った」収納量とすることが多いでしょう。ただし、キッチンとリビングの収納はかなり余裕をもった容量としておくことをお勧めします。キッチンは場所が決まっていることと、キッチン自体の間取りが広めには取りにくい(広すぎるキッチンは使いにくくなるため)のですが、キッチンで使う道具は他の場所に比べて増えやすいのです。器やお皿などはもちろん、少し大きめのホームベーカリーやコーヒーメーカーなど、後から買った際に置き場がない。というようなことにならないように想像よりも広めの収納を配置する予定にしておきましょう。
 又、リビングについても同様で、子供が小さなうちは子どもの生活に関わるものやおもちゃなどがかなりの量となることはどこのご家庭でも同様で、その際にリビングに十分な収納があると便利、かつ、キレイにリビングを使えることになるでしょう。