強固な地盤と敷地や法規制などに注意
して暮らし易い家を建てよう
昨今の地震や一昔前の耐震偽装問題以降、住宅の耐震性は非常に重要視されています。しかし、住宅そのものの耐震強度の前に非常に重要な要素があります。それは「地盤」です。地震が発生した場合、建物自身の強度と地盤の強度が非常に重要となってくるのです。地盤が弱ければ建物が傾いたり、沈んだりしてしまう可能性もあるため、土地の地盤には要注意です。
地盤と敷地の状況は土地取得前に確認すること
地盤の強弱や土地の状況で住宅取得コストは大きく変わります
では「良い土地」とはどんな土地なのでしょうか?以下にチェックポイントを挙げてみます。
チェックポイント
高評価
普通・やや良い
低評価
日照状況
- 敷地にゆとり有
- 敷地にある程度のゆとり有
- 建て込んでおり日照が悪い
風通しの良さ
- 敷地にゆとり有
- 通風が確保できる
- 建物が多く通風確保し難い
水はけの良さ
- 高台で水はけが良い
- 平坦地
- 周辺より低い土地
近隣地域の状況
- 一般戸建住宅
- アパート/空き地
- 非住居/高層建築物
- 科学工場
- 風俗施設
- 高圧線集合地
隣接道路の交通状況
- 交通量少な目
- 普通
- 幹線道路や交通量の多い道路
街並み
- 景観の美しい整った住宅地
- アパートなどが混在する地域
- 工場・店舗等の多い地域
隣接道路の幅員
- 6m以上かつ歩道有
- 4m以上
- 2項道路
敷地・土地の形/形状
- 長方形の土地
- ほぼ整形な土地
- 不整形な土地
- 旗竿敷地
間口の広さ
- 12m以上
- 5m以上~12m未満
- 5m未満
地形の良さ
- やや南傾斜
- 平坦地
- やや東傾斜
- やや西傾斜
- やや北傾斜
- 完全なる傾斜地
- 崖の近接地
土地の広さ・面積
- 希望する住宅が十分建築可能
- 希望する住宅がおよそ建築可能
- 広さが足りず建てたい住宅が建築不能
地盤の程度
- 台地
- 上記に準ずる強い地盤
- 台地と低地の境
- 谷地
土地の高さ・道路高低差
- 道路より高い土地
- 道路と同じ高さの土地
- 道路より低い土地
- 道路より相当に高い土地
住みたい地域、買いたい土地がおよそ決まった段階での当ステップですが、具体的にはどうすれば地盤の強弱の判別や土地改良の要不要、良い土地かどうかの判断ができるのでしょうか?上記のようなチェックポイントに該当する土地であれば優良な土地である可能性は高いはずですが、「優良な土地 = 価格が高い」という計算式も成り立つため、予算とのトレードオフとなってきます。結局の所、「本当に大丈夫なのか?」を個人で判断し土地を購入することは難しいと言わざるを得ません。
土地取得は設計事務所・設計士を味方に付けること
設計士・建築設計事務所を味方に付けることで
土地取得のハードルが大きく下がることでしょう
ですから、当サイトではこの段階で「設計事務所」に手伝って貰い土地探しをするべきであると確信しています。それは、当サイトなどのインターネットや書籍からの情報のみで購入するには金額的にみてリスクが大きすぎるためです。後で後悔するようなリスクを極力回避するためにも「施主の立場で土地を見てくれる専門家」をこの段階で味方に付けてください。プロの設計士を味方に付けることで購入予定の土地に関するアドバイスや注意点を明確にしてくれることでしょう。
【 今回のポイント! 】
- チェックポイントを意識しながら希望の土地を選びましょう
- おおよその地域や予算が決まったら、設計事務所に相談しよう
- 設計事務所は土地取得に関しては「ほぼ料金外」。安心してプロの知識を積極活用し、土地取得を有利に進めよう
- 「良い土地」「良い条件」が重なる程コストも高くなる。予算との兼ね合いで「必須要望」と「不要な希望」とを切り分けよう