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Top > 住宅取得のためのコストを抑えるポイント > オール電化のメリット・デメリット

ランニングコストを抑えるためのポイント


 
 

住宅建築コスト・費用を抑える具体的な方法


 2.オール電化は光熱費を抑える
 近頃では、めっきりスタンダードとなった「オール電化住宅」。オール電化はコストが安いとも言われていますが、具体的に何が安いのでしょうか?まず目に見える効果として「電気+ガス」の住宅と比較した場合には「ガスの基本料金」が毎月不要となります。同じエネルギー使用量で同一コストだと仮定した場合でも、この基本料金分が確実に安くなることは一目瞭然です。
 更にオール電化住宅には電気給湯機である「エコキュート」を導入することが可能です。このエコキュートが非常に優秀であり、通常の電気加熱による給湯と比較した場合には、同等の湯量を賄うためのエネルギーは3分の1と大幅な省エネを実現しています。通常のエネルギーを使用した過熱と異なり、エコキュートは電力を「大気中の熱を圧縮」するために使用しているため、このような低コストが実現可能なのです。ここではエコキュート自体の仕組みは詳しく述べませんが、オール電化と組み合わせることによりエコキュートは非常に大きなコスト削減効果を生みだします。
 エコキュートの初期コストはもちろん高価な設備であることは間違いありません。では、何年間の継続使用で損益分岐点を迎えるのか計算してみます。

< 初期コストの比較 >

 ガス給湯器の導入コスト
  本体(30万円)+ビルトインガスコンロ(20万円)⇒ 50万円
 エコキュートの導入コスト
  エコキュート(80万円)+IHクッキングヒーター(30万円)⇒ 110万円

< ランニングコストの比較(例:4人家族) >

 ガス(+電気):18,300円
 オール電化:12,860円/月
 差額:18,300円 - 12,860円 = 5,440円/月



長く使えば使うほど、ランニングコストの差が現れてきます
 この例の場合、住宅の光熱費関連設備をオール電化住宅とした場合、9年3か月経過後より「ガス+電気」の住宅の「初期コスト+毎月のランニングコスト」を下回り、それ以降は毎月約5,500円ずつコスト削減が可能である計算となります。
 オール電化はガス給湯の設備と比較した場合に故障の頻度が多いという報告が多い点を考えて設備費を多少割り増して考えた場合でも。住宅の居住年数15年以上と想定すると、トータルコストの上でもやはりオール電化を選択するメリットは大きいのではないでしょうか。


オール電化を選択した場合、およそ9年経過後からトータルのコストが小さくなります
 ※試算の数値・金額は例であり、全てのケースに当てはまるものではありません。