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ランニングコストを抑えるためのポイント


 
 

施主のための住宅設計ポイント


 2.過ごし易い家はプライバシーが守られている
 家族といえどもプライバシーは大切です。快適な住居というのは適度にプライバシーの確保がなされていることも条件の一つでしょう。しかし個人のプライバシーの確保とは同時に、プライバシーを重視しすぎない部屋づくりも大切です。
 例えば「こども部屋」を例に挙げてみましょう。もちろん、子どもの人権を尊重するのは大切なことです。しかしそれ以上に家の中での子どもの「異常や異変」に気が付いてあげられる必要性は高いのではないでしょうか?成長が早いとはいえまだまだ未熟な子どもの居室となる子ども部屋は、部屋の外からでも「気配を感じる」作りにしておくことが理想的です。例えば、部屋の扉には上部に小さめの「すりガラス(明かりを外から感じる程度)」を付けて中の灯りが漏れるように工夫したりする方法や、扉下部が床と少し離れるような扉としたりすることで、こどもが「勉強しているのか」「テレビをみているのか」「友達と電話しているのか」がなんとなく分かるようにしたりする方法もあります。

プライバシー確保と一緒にいること、両方を
同時に実現できるバランスが大切です
 ここでのポイントはもちろん「なんとなく」です。その理由は繰り返しになりますが、子どもとはいえ適切なプライバシーが確保されていることは、快適に暮らす上で非常に大切なファクターであるからです。そしてそれは年齢を重ねるほどに重要さを増していく要素でもあり、子どもが少なくとも成人するという長い期間を過ごす空間では必要十分なプライバシーが確保されている必要があります。
 敢えて結論を述べるならば住み易い家を意識した場合には、「プライバシーは十分に確保されながらも、同居する家族が孤立しすぎないような工夫がある住宅・居室」を目指す必要があるということです。しかし、この2つの要件は極論すれば矛盾が生まれる要素でもあるため、丁度良いバランスというのは一概に決めることは出来ません。ですからそれぞれの家族構成や住宅の特性によってより良いバランスを考える以外他に方法はありません。
 設計の段階に於いても「具体的にこうすると良い」というような要望を設計段階で示すことはプロではない一般の方にとっては難しいと思います。しかし、住宅設計のインプットとして「こういう家にしたい!」という想いを設計士に伝えた上で話し合い、決定していくことは大切なプロセスの一つです。設計士との間の「想いを伝える」というコミュニケーションを積極的に図りながらプライバシーを適切に守れる住宅設計を進めてください。