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施主のための住宅設計ポイント
3.トイレの配置にも意味がある
住宅設計を進める上で、部屋の数や配置等じっくり考えて実施していくのはどんな家づくりでも同じです。確かに居室の配置や広さ、間取りは住みやすさを決定づける重要な要素であり将来のこと、家族のこと、生活時間帯など様々な事柄を慎重に時間をかけて考え決めていく必要があります。では、トイレはどうでしょうか?トイレの広さや設備、壁紙や棚など、トイレについても検討することはたくさんありますが、家の中の配置する場所について検討することは、施主の要望としてはあまり聞く機会は少ないと思います。
では、トイレは家の中のどこにあると良いのでしょうか?その答えは「使い易い場所」かつ「プライバシーの確保される場所」です。最初の使いやすい場所とは導線の良い場所という意味でそれほど難しい条件ではありません。ではプライバシーの確保について考えてみましょう。まず「トイレには鍵があるから場所は問題ない」とだけ考えるのであればプライバシーについてそれほど大きな問題はないように思えます。しかし、もう少しきちんと考えると「音」の問題があることが分かるでしょう。そうです、トイレを利用する場合に発生する音について考えた場合、リビングに隣接して便利なトイレにしようと考えてると、使用する際にはリビングへ音が聞こえない・漏れないことも利用者にとってはとても重要なポイントとなるです。
トイレは設備だけでなく、家の中における
使いやすさからも考える
例えば、利便性を最優先・トッププライオリティとして考えたトイレの場合には、当然家の中の中央付近。つまりリビングの近辺にトイレを配置することになるでしょう。しかし、リビングに近ければ近いほど前述した「音」の問題が残ります。その場合には、リビングへの「音」の伝達について十分に留意し、「トイレの壁自身を音の漏れ難い構造・材質」とすることなどの対策を講じておけば、利用時に気兼ねなく利用することが出来るようになります。又、音のみでなく「匂い」についても考えておいて損はありません。予算に余裕があれば、匂いについても「換気」の要件として設計士に伝えても良いでしょう。
【 今回のポイント! 】
- トイレは特に音に留意する
- 更にプライバシーに留意する場合には「匂い・換気」について考える