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ランニングコストを抑えるためのポイント


 
 

施主のための住宅設計ポイント


 5.設計におけるキッチンの正解は?造作、システムキッチン
 キッチンは家族専用にカスタマイズされているかそうでないかという視点から見ると、大きく2つのタイプとして「システムキッチン」と「造作キッチン」に分類することが出来ます。それぞれの長所短所、メリット・デメリットはありますが、キッチンの性質上利用頻度の面から見てみます。まずキッチンの利用頻度は想像以上に高く、家の中でもトップクラスの場所です。[ 建築コストを抑えるポイント ~ キッチンの収納は造作家具で作る ] でも述べましたが、「食事は1日3回。20年で計算すると20,000回以上使用する場所」がキッチンであり、調理の準備時間や後片付け等も含めると相当に長い時間使用する場所でもあります。
 そのため「より良い家」は「よく使う場所こそ、快適に、楽しく」できるような住宅設計の思想を持ちながら実施していくべきだと考えた場合、「楽しく」という点に於いては、「造作キッチン」が優れていると断言しても良いのではないでしょうか。そして当然その理由は「自分専用のキッチン」「カスタマイズされて最適化したキッチン」が実現出来るからです。
 キッチンを造作キッチンとして自分専用にカスタマイズした場合、当然使いやすいキッチンは、「単なる家事」を「とても楽しい仕事」に変えさせてくれるパワーがあります。

システムキッチンと造作キッチンの比較
 上記の図ではシステムキッチンと造作キッチンのメリット・デメリットから、一般的な視点より造作キッチンとシステムキッチンを比較しています。そして結論としていえることでは「自由度は造作キッチン」が優れており、「コストはシステムキッチン」が優れているということでしょう。もちろん、限りなく希望通りのシステムキッチンというものも人によってはあり得るでしょう。又、造作キッチンに於いてもステムキッチンより費用が安いこともあり得る話です。上図はあくまでも一般論としての比較のため、全てのケースに当てはまるものではありません。
 ですからよくある「費用面より造作キッチンを早期に諦める」ような結論を出すのは検討してからでも遅くありません。最終的には、必要な機能・設備と材質、コストとの兼ね合いをよく検討して新しい住宅に相応しいキッチンを目指すことです。キッチンの検討には時間がかかることも多く、更に造作キッチンは市販のシステムキッチンと比較した場合、検討に時間を要するという点もデメリットとなります。しかしこれからの人生を過ごす上で貴重な時間となるキッチンについて、じっくりと検討し考えること自体も楽しい作業であることに違いありません。是非じっくりと検討し、使いやすい理想のキッチンを手に入れて頂きたいものです。

【 今回のポイント! 】
  • 造作キッチンで「よく使う場所こそ、快適に、楽しく」しよう!
  • コスト面でのみ諦めるのは早計。検討し納得のいく答えを見つけ出すことが後悔しないキッチンづくりのコツです


 6.屋外照明は防犯と節電を意識して
 玄関アプローチ及びインターフォン周辺、更に部屋から屋外に接するベランダやテラス近辺の照明について考えます。結論から言えば、「人感センサー付き照明」の導入がおすすめです。人感センサー付き照明はその字の如く人や車の「動き」に反応して照明のスイッチが入り明るくなります。この機能のおかげで防犯上死角となるポイントの付近に設置することで防犯上の効力を発揮します。
 又、省電力という点に於いても通常のスイッチ式(人感センサーでも、使用時にスイッチ式へ切り替え出来ます)と比較した場合、当然優れているのが人感センサーです。しかも導入コストはそれほど高くはないため、節電と防犯の両側面から人感センサー付きの照明の導入がおすすめです。是非人感センサー照明の導入を検討してみてください。