< 施主の立場での住宅設計 >
広いリビングで明るく楽しい暮らし
広いリビングは快適で家族が自然と集まる
ものなのです
マイホームを手に入れる目的とは何でしょうか?建てる人やその家族毎、いろいろな目的はあるとは思いますがその目的の一つとして、「家族で楽しく過ごす」という点が挙げられると思います。そしてこの家族で楽しく過ごすという目的を満たすためには「居心地の良いリビング、楽しく食事の出来るダイニング」を持つ、ということも言えるのではないでしょうか?
今回は、この居心地の良いリビング・ダイニングを手に入れるために必要な「十分な広さ」の話と「知っておいて得をする知識」についてお話していきます。
ではまず、広いリビング・ダイニングとはどれくらいの広さのことでしょうか?広さの感じ方は人によって様々であるため、具体的な数値を出すのが難しいですが、4人家族でこどもが成人しリビングに集合した状況を想定した場合、大よそ20畳程度あればゆったりと過ごすことの出来る、「広いリビング・ダイニング」と言えるのではないでしょうか。もちろん、リビングに配置する家具やインテリアの大きさ、数などでも広さの感じ方は変わってきますのでこの広さで確実とはいえませんが一般的に広いリビング・ダイニングはこの程度の大きさでしょう。
ではまず、広いリビング・ダイニングとはどれくらいの広さのことでしょうか?広さの感じ方は人によって様々であるため、具体的な数値を出すのが難しいですが、4人家族でこどもが成人しリビングに集合した状況を想定した場合、大よそ20畳程度あればゆったりと過ごすことの出来る、「広いリビング・ダイニング」と言えるのではないでしょうか。もちろん、リビングに配置する家具やインテリアの大きさ、数などでも広さの感じ方は変わってきますのでこの広さで確実とはいえませんが一般的に広いリビング・ダイニングはこの程度の大きさでしょう。
「リビングを広くしても、家族が集まるとは限らない」などの不安から、リビングの間取りを広くとることに疑問を持たれる方もみえることでしょう。しかし、反対にリビングが広くなければ自然と家族が集まるような状況が創り難いということは言えるのではないでしょうか?家族みんなで仲良くリビングで過ごす、「自然と家族が集まる」ようなリビング創り。具体的には居心地の良さだけでなく、子どもの成長に合わせて、子どもが小さなうちは「遊び場」、少し大きくなったら「勉強や宿題も出来る空間」、「ともだちと楽しく遊べる空間」「一緒に感動的な映画が観賞できるリビング」など。又、ダイニングであれば「ともだちを呼んでバースディパーティーが開きたくなるようなダイニング」等が行える要素を取り入れたリビング・ダイニングづくりを目指すこと。それこそが「住んで楽しい家づくり」に繋がっていくのではないでしょうか。
居心地の良いリビング・ダイニングを手に入れよう
1.リビング・ダイニングの2階への配置
2階へのリビング配置は広いリビングを
手に入れる現実的な手段
まず、広いリビングを手に入れるには広い面積が必要です。当たり前と言えばその通りですが、だからと言って特別大きな土地が必要になるか、と言えば一概にそうではないでしょう。土地の面積が同じの場合、リビング・ダイニングを2階に配置することで1階に配置するよりも広い間取りをとることが可能です。その理由は1階に配置しなければならない、もしくは配置した方が良いスペースがたくさんあるからです。
まず一つは水回りです。通常の2階建て住宅の場合、バスルームや脱衣場、洗面所は1階に配置することが多いでしょう。当然洗濯機なども風呂の近くに配置するため、それだけでも相当の面積が必要です。又、1階には玄関もあることと、各居室への通路や階段も必要であること。これらの生活に必要な機能を1階に配置した場合、1階部分の残った面積でリビングを造るには土地そのものがそれなりに広くなければなりません。しかし2階にリビングを配置する場合には、これらの「広くできない制約」をほとんどクリアすることが出来ます。2階のリビングに抵抗感を感じる方もいるでしょう。しかし土地や建物の面積を広げることなく、大きなリビングが取れる間取りとして考えた場合、1階よりも2階に配置するメリットは大きいでしょう。
2.快適リビングにするためのポイント
次は広く快適なリビングとするために注意する点について見てみましょう。注意する点を以下に挙げてみます。
< リビングを広く、快適にするポイント >
- リビングにたっぷりの収納を造る
- 家族のニーズに合う造作家具の設置
- 天窓で十分な採光
- 天井を出来るだけ高く
- 床暖房は複数に分ける
- 大型テレビの配置場所を予め決めておく
まず、「リビングにたっぷりの収納を造る」という点と「家族のニーズに合う造作家具の設置」という点。これは下手をすれば「収納や造作家具を造るほどリビングが狭くなる」とも取れますが、もちろんそうではありません。リビングが広いと自然と人・家族が集まるというのは述べたとおりですが、人が集まると自然とモノも増えるのです。特に子どもが幼いうちはリビングで遊ぶためのおもちゃの置き場が必要です。おもちゃを収納するために、離れた収納を使用することは意外と難しく知らないうちに出しっぱなしになってしまうものです。こうならないためにも、モノが収納できる状況を予め想定し、造りつけの家具として準備しておくことでリビングがすっきりと使えることでしょう。
2点目の「天窓で十分な採光」や3点目の「天井を出来るだけ高く」というのは、物理的な広さにはつながりませんがリビングを広く感じながら使えるような考慮です。2階にリビングを配置することで天窓という選択肢も取れます。天窓は大きくなくても想像以上に光を取り込むため、構造的に許されるのであれば一考の価値はあるでしょう。
次の「床暖房は複数に分ける」というのはリビングを広く取った場合、床暖房がリビング全体で1つのスイッチでコントロールすると非常に無駄な面積が生じてしまいます。よく使う場所とそうでない場所を予め想定することで、床暖房を切り分け、効率的な暖房が可能となります。
最後に「大型テレビの配置場所を予め決めておく」です。これはテレビだけではないのですが、最もリビングで存在感がある物と言えばテレビですので例に挙げてみました。
広いリビングにすることで大型の液晶テレビ等を置きたくなると思います。テレビを配置する場所には、テレビ台(サイズも決定しておくべき)を兼ねた造作家具を作ることをお勧めします。後からテレビそのものの存在感は仕方ないとして、後から買ってきたテレビ台は部屋の雰囲気に合わないこともありますし、無駄なしかけが付いていることもあります。テレビを配置する場所はリビングのカタチでおよそ決まってくるため予めどこに置くかを想定したリビングとしておくべきでしょう。
広いリビングにすることで大型の液晶テレビ等を置きたくなると思います。テレビを配置する場所には、テレビ台(サイズも決定しておくべき)を兼ねた造作家具を作ることをお勧めします。後からテレビそのものの存在感は仕方ないとして、後から買ってきたテレビ台は部屋の雰囲気に合わないこともありますし、無駄なしかけが付いていることもあります。テレビを配置する場所はリビングのカタチでおよそ決まってくるため予めどこに置くかを想定したリビングとしておくべきでしょう。