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Top > 住宅取得のためのコストを抑えるポイント > 建築コストを抑える ~ 間仕切りを減らす工夫

間仕切りをなくすことでのコスト削減効果


 
 

住宅建築コスト・費用を抑える具体的な方法


 9.間仕切りの少ないオープンな間取りに
 単純ですが、仕切りが少ないほど壁材等の材料が不要となるため、コストは下がります。しかし、コストが下がるからという理由で快適さや過ごしやすさを犠牲にしては意味がありません。ですから通常、仕切を無くすことができる間取り・居室は主に子供部屋等の「時間の流れの中で使用法に変化」が生じる部屋に限られるでしょう。可能であれば、それらの部屋について間仕切りを無くすことで建具自体を減らし、収納家具などで間仕切りするような方法を用いれば利便性を損なうことなく、物理的な間仕切りも可能としたりすることもできます。
 理想としては間仕切りをなくすことで、開放的で使いやすい部屋としつつもコスト削減にもつながるという状況であると考えられますが、間仕切りの有無はコスト面から考えると言うよりも、変化に対応した居室造りを目指した際に自然とそのような設計にならない限りは敢えて目指す必要はありません。

 又、実際には間仕切りがある場合とない場合とで構造上の強度も当然異なってくるため、コスト面で見た場合にもそれほど大きなコストダウンには貢献出来ない可能性もあります。
 間仕切りをなくすという考え方自体、居室としての「過ごしやすさ、使いやすさ」を実現しつつ「コストダウン」を図れることが可能であるということを覚えておいて損はないでしょう。

 10.壁、天井、床のコストダウンは大きく響く

壁、床、天井は面積が大きく、コスト
ダウン効果が期待できます
 壁や床及び天井は住宅建築において、施工面積が非常に大きい施工箇所となります。そのため、仕上げ材のグレードを1~2段階落とすことで大きなコスト削減効果が得られることが多いです。仕上げ材のグレードは、主に見た目やさわり心地に影響することになるため、安易に落とすことはおすすめしませんが、中にはグレードを落としても実際の仕上がりに大差がないようなものも使用可能であることがあります。
 先に取り上げた、5.建築材料を統一することでコスト低減の考え方とも共通するところですが、「壁、天井、床」について、設計士と相談の上、「グレードを下げるとどうなるか?」「材質、材料を統一することが可能か?」を設計時点で確認を行うことにより、大きなコストダウンが実現できるかも知れません。